米VMware、オープンなPaaS「Cloud Foundry」のデスクトップ版「Micro Cloud Foundry」を発表

 米VMware(米EMC傘下)は8月24日(米国時間)、「Micro Cloud Foundry」を発表した。オープンソースソフトウェアをベースに構築された同社のクラウドシステム「Cloud Foundry」実行環境を仮想マシンイメージとして提供するもので、Cloud Foundry用のテスト環境として利用できる。

 Cloud FoundryはVMwareが4月に発表したPlatform as a Service(PaaS)型のクラウドシステム。同社傘下のSpringSourceが開発するJavaベースのプラットフォーム「Spring Framework」やRuby on Rails、Node.jsといったフレームワーク、MongoDB、MySQLといったデータベースなど、オープンソースソフトウェアをベースに構築されている。ソースコードはオープンソースで公開されており、高いオープン性がアピールされている。

 Micro Cloud Foundryは、最小構成のCloud Foundryシステムが含まれた仮想マシンで、最小限の設定作業でCloud Foundryの実行環境を構築できる。開発者はこれを利用し、Cloud Foundry向けアプリケーションを自分のマシン上でデプロイ、テストできる。

 プログラミング言語としては、Spring、Ruby on Rails、Sinatora、Node.js、Grailsおよびその他のJVMベースのフレームワーク(Scala Liftを含む)が利用できる。MongoDB、MySQL、Redis向けのサービスを含み、将来は「VMware vFabric」サービスを追加する予定という。ミドルウェアなどの煩雑な設定作業を軽減しつつ、フレームワーク、インフラサービス、クラウドの各レイヤで選択肢を提供するとしている。

 対応OSはWindows、Mac OS X、Linux。仮想環境の実行環境としてWindowsとLinuxでは「VMware Workstation」と「VMware Player」が、Macでは「VMware Fusion for Mac OS X」が必要。

米VMware(米EMC傘下)
http://www.vmware.com/

ダウンロード
http://micro.cloudfoundry.com/