「Apache Subversion 1.9」リリース
Apache Subversion開発チームは8月5日、オープンソースのバージョン管理システム「Apache Subversion 1.9」をリリースした。ファイルシステムフォーマット「FSFS」の強化、新しいリポジトリバックエンド「FSX」の実験導入などが特徴となる。
Apache Subversionはオープンソースのソースコード管理システム。Subversion 1.9は、2013年6月に公開されたバージョン1.8に続くリリースとなる。
デフォルトのファイルシステムフォーマットであるFSFSを強化し、「format 7」として新しいフォーマットを導入した。format 7ではI/O削減を大きな目標に掲げており、リビジョンコンテンツが物理的位置ではなく論理的なアイテム番号を利用するようになったほか、packing中にコミットが可能となるなどの変更が加わっている。
FSFSを強化する一方で、これに代わるリポジトリバックエンドとしてFSXも実験導入した。FSFSの限界を克服する目的で、FSFSのフォークとして開発がスタートしており、メタデータオーバヘッドを90%削減、大規模なファイルの処理を効率化、高い圧縮率などの特徴を持つという。まだ運用段階での利用には適していないと警告している。
このほか、新しいサブコマンドとして「svn auth」が導入された。「svn info」、「svn prophet」、「svn copy」、「svn cleanup」なども新しいオプションの追加などの強化が加わった。サーバーサイドや管理ツールsvnadminも強化されている。
Apache Subversion 1.9はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Apache Subversion
http://subversion.apache.org