米Apple、Swiftによるベンチマークスイートをオープンソース公開

 米AppleのSwift Teamは2月8日、プログラミング言語「Swift」で実装されたベンチマークスイート「Swift Benchmark Suite」をオープンソースで公開した。ベンチマークテストコードおよび関連ライブラリやツールから構成されており、Swiftのパフォーマンスを調べることができる。

 SwiftはAppleのiOS、Mac OS X向けアプリケーションを構築できるプログラミング言語。2014年に自社イベント「WWDC 2014」で発表されたもので、Mac OS XやiOS、WatchOS、tvOSといった同社OS向けのソフトウェア開発で利用できる。高速性や安全性などを特徴とし、性能はObjective-Cの2.6倍、Python 2.7の8.4倍高速としている。2014年9月に正式版となり、2015年6月にバージョン2をリリース、同年12月にはオープンソース化を果たしている。

 今回公開されたベンチマークスイートは、75種類のベンチマークを中心に、ベンチマークに必要なライブラリやベンチマークの実行および結果表示のためのライブラリ、Swiftバージョン間でベンチマークを比較するためのツールで構成される。これを利用して性能を追跡し、コミットの前に性能を劣化させるリグレッションを突き止めることができるとしている。

 Swift Benchmark SuiteはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはSwiftと同じApache License 2.0。

Swift Benchmark Suite
https://github.com/apple/swift/tree/master/benchmark