オープンソースマガジンの休刊にあたって

(注:SBCからの発表がネット上のどこかに掲載後に下記を出そうと思っていたが、slashdotで先に出てしまったので急遽掲載した。既に発表されているというのは事実である。)

本日の18:00に送信とのことなので、そろそろ公にされる頃だと思うが、オープンソースマガジン(旧UNIX USER)の休刊が決定した。12/8売りが最終号となる。

UNIX USERから誌名を変更してから1年近く経過しているが、その間、広告販売はかなり増加、部数についてもそれなりに上がっていたようであり、UNIX/Linux/OSS界隈の雑誌では一番数字が健全なほうだっただけに今回の決定は残念でならない。ただ、「技術者向けの店頭売り定期販売雑誌」という市場そのものが消えかかっている今の状況において、このまま続けても先行きを見通せないと判断したソフトバンククリエイティブ上層部の判断は正しいだろう。

思えばUNIX USERよりこの編集部と私の付き合いは長い。既に10年以上 になるのだろうか? 箱崎時代にも清水さん(元編集長)に呼ばれて(押しかけて)よく編集部には遊びにいったものである。当時はバンクのネットワークが何故かUU編集部から伸びていたり、隣のInternet USER編集部がYahoo! Japanの立ち上げをデスク1個から開始してたりと、いつ行っても楽しいことが起きていた気がする。

かつての著者陣の中には編集部のソファに監禁されて、泣きながら原稿を書いていた者もいたが、真の締切、裏の締切、真の裏の締切を使いこなし、後にナベシンマジックと形容される2ページの中途半端な原稿が4ページの完璧な原稿に印刷所行き直前で書き変わる素晴しい編集能力を発揮する編集者がいたのもこの編集部ならではである。(私はいつも完成させていたが。)

特にLinux界隈にいる連中には、雑誌だけではなく編集部そのものが愛されていたオソマガ(UU)編集部であるが、こんな編集部がなくなってしまうのは何とも言えない寂しさを感じる。ナベシン編集長と編集部員が今後どのような処遇になるかはまだ知らないが、彼らがこれからも活躍できる環境になることを祈るばかりである。

追記:勘のするどい人なら気付いてると思うが、他社のLinux/OSS関連雑誌も同時期に休刊となる。近いうちに公になるだろう。